これで安心!使い捨てライターの正しい捨て方&ガス抜きの方法をやさしく解説
「ライターって、どうやって捨てればいいの?」
普段何気なく使っている使い捨てライターや、お仏壇、花火、キャンプなどで使う多目的ライター。いざ捨てようと思ったとき、迷った経験はありませんか? 実は、ライターの捨て方を間違えると、思わぬ事故につながる危険があるんです。
特に怖いのが、まだ中にガスが残った状態で捨ててしまうこと。ゴミ収集車の中や処理施設で、他のゴミとの摩擦やプレスによって火花が出てしまい、火災の原因になるケースが報告されています。大切に守ってきたはずの自宅や、街に被害が出てしまうなんて、考えただけでもゾッとしますよね。
でも安心してください! ライターを安全に、そして正しく捨てる方法はちゃんとあります。ちょっとした一手間を加えるだけで、事故のリスクをぐっと減らすことができるんです。
この記事では、消費者庁が注意喚起している情報をもとに、ライターを捨てる際に知っておくべき大切なこと、そして一番のポイントとなる「ガス抜き」の正しいやり方について、分かりやすく丁寧にご説明します。「難しそう…」と感じるかもしれませんが、一度覚えてしまえば大丈夫。一緒に安全なライターの捨て方をマスターしましょう!
なぜライターのガス抜きは必要?知っておきたい怖い事故のお話
「使い切ったつもりだったけど、ガスが残っていた…」
そうなんです。見た目にはガスがなくなっているように見えても、少量のガスが残っていることがあります。この「残りガス」が、事故の原因になることが多いんです。
例えば、こんな怖い事故が実際に起きています。
- 回収されたライターが、他のゴミと一緒に圧縮された際に火花が出てしまい、ゴミ収集車から火が出て燃えてしまった。
- ゴミ処理場で、ライターが原因で火災が発生し、作業員の方が危険な目にあった。
- 家庭で、子供がゴミ箱にあったライターを触ってしまい、やけどを負ってしまった。
これらの事故は、どれも「ガスが残ったまま適切に処理されなかったライター」が引き起こす可能性のある危険です。私たちが少し注意するだけで、これらの事故を防ぐことができるんです。だからこそ、「ガス抜き」はとても大切なんですね。
【簡単&確実】ライターのガス抜きの正しいやり方ステップ解説
さあ、それでは具体的にライターのガス抜き方法を見ていきましょう。やり方はとってもシンプルです!
準備するもの
- ガスを抜きたいライター
- 輪ゴム、テープなど(ボタンを固定できるもの)
- あれば、先端が細いもの(ボールペンなど)
ガス抜きの手順
- 火の気のない、風通しの良い場所で行う:
- これが一番重要です! ガスの近くに火や火花があると大変危険です。屋外のベランダや換気扇の下など、空気がよく入れ替わる場所を選びましょう。タバコやコンロはもちろんNGです。
- 着火ボタンを押し下げる:
- ライターの火をつける部分(着火ボタン)を、ガスが出る音が聞こえるまでしっかりと押し下げてください。
- ボタンを固定する:
- 押し下げた状態の着火ボタンを、輪ゴムや粘着力の強いテープを使って固定します。こうすることで、手を離してもガスが出続ける状態になります。
- チャイルドロック付きのライターなど、ボタンが押しにくい場合は、ボールペンなど先端が細いものでボタンを押し込みながら固定するとやりやすいことがあります。無理な力を加えてライターを破損させないように注意してください。
- そのまま放置する:
- ボタンを固定したら、あとはそのまま放置してガスを抜きます。**シューというガスの音が完全に聞こえなくなるまで、**しっかりと時間をかけましょう。中に入っているガスの量にもよりますが、使い捨てライターなら数分程度で抜けることが多いです。ただし、念のため10分程度は放置するのがおすすめです。
- 着火操作をして火がつかないことを確認:
- ガスを抜き終わったと思ったら、固定していた輪ゴムやテープを外し、実際に着火操作をしてみてください。火花は出るかもしれませんが、炎が上がらなければOKです! もし火がつくようであれば、まだガスが残っていますので、音がしなくなるまで再度ガス抜きを行ってください。
これで、ライターのガス抜きは完了です! 思っていたより簡単だったのではないでしょうか?
ガス抜きが難しい・やり方が分からないときはどうする?
中には、ライターの構造が複雑でボタンが固定しにくかったり、どうしてもガスが抜けきらないと感じたりする場合もあるかもしれません。また、古いライターだと劣化していて操作が難しいことも。
そんなときは、無理は禁物です! 無理に分解したり、穴を開けたりするのは大変危険なので絶対にやめましょう。
どうしてもうまくガス抜きができない場合は、お住まいの自治体の清掃事務所や環境センターに問い合わせてみてください。自治体によっては、ライターの回収方法が指定されていたり、ガス抜きが難しい場合の相談窓口を設けていたりするところもあります。
「何ゴミで出せばいいの?」「ガス抜きは必須?」など、具体的なルールは自治体によって異なる場合があるので、確認しておくと安心ですね。自治体のホームページで「ライター 捨て方 ○○市(お住まいの市区町村名)」と検索してみるのも良い方法です。
ライターを捨てるときのその他の注意点
ガス抜き以外にも、ライターを安全に捨てるために気をつけたいポイントがいくつかあります。
- 火気のない安全な場所で保管する: 捨てる予定のライターだけでなく、普段使っているライターも、コンロやストーブの近くなど、高温になる場所や火の気の近くには置かないようにしましょう。
- 子供の手の届かない場所に置く: 小さな子供は、ライターをおもちゃだと思って触ってしまうことがあります。手の届かない高い場所や、鍵のかかる引き出しなどに保管してください。
- まとめて捨てずに、少量ずつ出す: 大量のライターを一度に出すのは、処理施設での事故リスクを高める可能性があります。自治体のルールに従い、指定された方法で少量ずつ出すようにしましょう。
- 穴を開けるのはNG: ガスを抜くためにライターに穴を開けるのは、残ったガスに引火する危険があり大変危険です。絶対にやらないでください。
これらの点に注意して、安全にライターを処分しましょう。
正しい捨て方で、みんなが安心できる暮らしを
使い捨てライターや多目的ライターは、私たちの生活の色々な場面で役立ってくれる便利なアイテムです。でも、その中に入っているガスは、扱い方を間違えると危険なものにもなり得ます。
ご紹介したように、ライターのガス抜きと正しい捨て方は、少しの手間をかけるだけで、自分自身や大切な家族、そして地域のみんなを危険から守ることにつながります。ゴミ収集や処理に携わる方々の安全を守るためにも、私たちの協力はとても大切です。
これからは、使い終わったライターを捨てるときは、ぜひこの記事でご紹介したガス抜きの方法を思い出して実践してみてください。もし周りの方で捨て方に迷っている方がいたら、ぜひ教えてあげてくださいね。
みんなで協力して、安全・安心な暮らしを守っていきましょう!