知って得する!毎日の食卓を守る「食品表示」の読み解き方
スーパーやコンビニで食品を選ぶとき、皆さんはパッケージの裏側をじっくり見たことがありますか?実はあの小さなスペースに書かれている「食品表示」には、私たちが安心して食品を選び、安全に食べるための大切な情報がぎゅっと詰まっているんです。
今回は、消費者庁が定める「食品表示」の基本から、私たちが特に注目すべきポイント、そしてその表示がなぜ私たちの暮らしに欠かせないのかを、分かりやすくご紹介します。
食品表示ってなあに?なぜ大切なの?
食品表示とは、お店で売られている食品に、その内容を正しく伝えるために義務付けられている情報のこと。これは「食品表示法」という法律に基づいていて、私たちの健康を守り、賢い選択ができるように設けられています。
まるで食品の「身分証明書」のようなもので、これがあるおかげで私たちは、
- アレルギー物質が含まれていないか確認できる
- 賞味期限や消費期限を見て、安全な期間内に食べられるか判断できる
- 原材料や添加物を知って、どんなものが使われているか理解できる
- 栄養成分を見て、健康的な食生活に役立てる
といったことができるんです。つまり、食品表示は私たちが「安心」して「納得」して食品を選ぶための、とっても重要な役割を担っているんですね。
ここをチェック!食品表示の主要な項目
食品表示には様々な情報が記載されていますが、特に注目してほしいポイントをいくつかご紹介します。
1. 名称
食品の一般的な名前が書かれています。「清涼飲料水」や「菓子パン」など、その食品が何であるかを端的に示しています。商品名とは異なる場合もあるので、しっかり確認しましょう。
2. 原材料名と添加物
使われている材料が、使用量の多い順に記載されています。ここにアレルギーの原因となる物質が含まれていないか、特に注意が必要です。また、食品添加物が使用されている場合は、原材料名の後に**「/」**などの記号を挟んで表示されています。どんな添加物が使われているのか、気になる方はチェックしてみましょう。
3. 賞味期限・消費期限
- 賞味期限: 「おいしく食べられる期限」のこと。スナック菓子や缶詰など、比較的傷みにくい食品に表示されます。期限を過ぎてもすぐに食べられなくなるわけではありませんが、風味や品質が落ちる可能性があります。
- 消費期限: 「安全に食べられる期限」のこと。お弁当や生菓子など、傷みやすい食品に表示されます。この期限を過ぎた食品は食べない方が安全です。
4. 保存の方法
「直射日光を避けて保存」「要冷蔵(10℃以下)」など、食品を安全に保つための具体的な方法が書かれています。正しく保存することで、食品の品質を長く保つことができます。
5. アレルギー表示
食物アレルギーを持つ方にとって、最も大切な情報です。現在、表示が義務付けられている特定原材料は8品目(えび、かに、くるみ、小麦、そば、卵、乳、落花生)あります。これらを含む食品には、必ず表示が義務付けられています。さらに、表示が推奨されている品目(アーモンド、あわび、いか、いくらなど20品目)もありますので、アレルギーをお持ちの方は特に注意して確認しましょう。
6. 栄養成分表示
熱量(カロリー)、たんぱく質、脂質、炭水化物、食塩相当量の5項目が義務表示されています。健康維持やダイエットのために、これらの数値を参考に食品を選ぶことができます。
7. 原料原産地名
加工食品の原材料がどこで採れたものか、あるいはどこで製造されたものかを示す表示です。例えば、「豚肉(アメリカ)」のように、原材料とその原産国が書かれています。
知っておきたい!「保健機能食品」とは
食品の中には、特定の保健の目的が期待できるとして表示が認められているものがあり、これらを「保健機能食品」と呼びます。
- 特定保健用食品(トクホ): 健康の維持増進に役立つ特定の保健の目的が期待できる旨を国が審査し、表示を許可した食品です。パッケージに許可マークが付いています。
- 栄養機能食品: 決められた栄養成分(ビタミンやミネラルなど)の補給のために利用される食品で、その栄養成分の機能を表示できます。
- 機能性表示食品: 事業者の責任において、科学的根拠に基づいた機能性を表示できる食品です。消費者庁への届け出が必要で、パッケージに「届出番号」が記載されています。
これらの表示を知ることで、ご自身の健康状態や目的に合わせて、より賢く食品を選ぶことができますね。
まとめ:食品表示を読み解く「賢い消費者」になろう!
食品表示は、私たち消費者が安心して食品を選ぶための大切なガイドブックです。毎日何気なく手に取る食品のパッケージに目を向けることで、アレルギーのリスクを避けたり、健康的な食生活を送るためのヒントを見つけたりすることができます。
今日からあなたも「食品表示」を読み解く習慣をつけて、安全で豊かな食生活を送ってくださいね!