おみくじ、何回引いてもいいの?【今さら聞けない参拝マナーと、正しい向き合い方】

 

神社やお寺を訪れた時、ついつい手が伸びるおみくじ。今年の運勢や、これから先の出来事を占うワクワク感は格別ですよね。でも、「もし悪い結果が出たら、もう一度引き直してもいいのかな?」「何回までなら許されるの?」なんて、ふと疑問に思ったことはありませんか?

今回は、そんなおみくじにまつわる素朴な疑問と、今さら聞けない正しい参拝マナー、そしておみくじとどう向き合えば良いのかについて、詳しく解説します。せっかく引くなら、おみくじの本来の意味を理解して、もっと有意義な体験にしましょう!


おみくじ、何回引いても大丈夫?実は「〇回」が理想的!

結論から言うと、おみくじは基本的に「一度だけ」引くのが望ましいとされています。

おみくじは、神様や仏様からのメッセージ、あるいは自分自身を見つめ直すための**「訓示(くんじ)」**のようなものです。その時の自分の心境や行いに対する示唆として受け取るのが本来の目的。一度引いた結果は、たとえ「凶」であったとしても、それを真摯に受け止め、今後の行動や心構えの参考にすることが大切だと考えられています。

「凶」が出たからといって、すぐに引き直すのは、神様や仏様のメッセージを軽んじる行為と捉えられることもあります。また、自分に都合の良い結果が出るまで引き続けるのは、本来の目的から外れてしまうでしょう。

ただし、**「どうしても納得がいかない」「内容が理解できなかった」**という場合は、一度だけ引き直すことを許容する考え方もあります。しかし、何度も繰り返すのは避け、「一期一会」の気持ちで向き合うのが、おみくじとの正しい付き合い方と言えるでしょう。


引いたおみくじ、どうする?「持ち帰る」or「結ぶ」のルール

おみくじを引いた後、「境内の木に結ぶべき?」「持ち帰ってもいいの?」と迷う方もいるかもしれませんね。

1. 境内の木に「結ぶ」場合

一般的には、「願い事が成就するように」、または**「悪い運勢を境内に結びつけて置いていく」**という意味合いで、境内の木の枝に結びつけます。

  • 結ぶ場所: 指定された結び所がある場合は、そこに結びましょう。ない場合は、他の人が結んでいる木の枝など、清潔な場所を選びます。決して、神木や大切にされている木を傷つけるような結び方は避けましょう。
  • 注意点: どの木に結ぶかについては、特に決まりはありませんが、神社やお寺によっては、結び所が設けられていることもあります。また、強風で飛ばされないよう、しっかりと結ぶようにしましょう。
2. おみくじを「持ち帰る」場合

最近では、おみくじを「持ち帰る」ことを推奨している神社やお寺も増えています。

  • 持ち帰る理由: 引いたおみくじは、単なる運勢の結果だけでなく、書かれている「教訓」や「和歌」を読み返し、日々の生活で実践するための指針として活用することが重要だからです。手帳に挟んだり、財布に入れたりして、時折見返すことで、常に神様や仏様からのメッセージを意識することができます。
  • 注意点: 持ち帰ったおみくじを捨てる際は、可燃ごみとして処分しても問題ありませんが、気になる場合は、感謝の気持ちを込めて、半年〜一年ほどしたら、再び神社やお寺の**古札納め所(お焚き上げする場所)**に持っていくのが丁寧な方法です。

どちらの方法を選んでも間違いではありませんが、おみくじの内容をしっかりと読み込み、自分自身の行動に活かすことが最も大切です。


今さら聞けない!神社・お寺での「参拝マナー」の基本

おみくじを引く前に、まずは基本の参拝マナーを確認しておきましょう。

神社の場合
  1. 鳥居をくぐる: 神社の敷地に入る前に、鳥居の前で一礼します。
  2. 参道の真ん中は避ける: 参道の真ん中は「正中(せいちゅう)」と呼ばれ、神様の通り道とされています。端を歩くようにしましょう。
  3. 手水舎(てみずや)で身を清める:
    • 右手でひしゃくを持ち、水を汲んで左手を清めます。
    • 左手に持ち替え、右手を清めます。
    • 再び右手に持ち替え、左の掌に水を受け、その水で口をすすぎます。ひしゃくに直接口をつけないように注意しましょう。
    • 最後に、ひしゃくを縦にして残りの水で柄を清め、元の場所に戻します。
  4. 拝殿で参拝する:
    • 賽銭箱に静かにお賽銭を入れます。
    • 鈴を鳴らします(あれば)。
    • 「二拝二拍手一拝(二礼二拍手一礼)」:深くお辞儀を二回。次に、胸の高さで両手を合わせ、右手を少し下にずらして二回拍手。その後、手を合わせたまま神様に感謝と願いを伝え、最後に深くお辞儀を一回します。
  5. 鳥居を出る: 参拝を終えて鳥居をくぐる際も、振り返って社殿に向かって一礼しましょう。
お寺の場合
  1. 山門をくぐる: 山門をくぐる前に合掌して一礼します。
  2. 手水舎(ちょうずや)で身を清める: 神社と同様に、手と口を清めます。
  3. 常香炉(じょうこうろ)で身を清める: お線香を焚いている常香炉があれば、その煙を体にかけることで、心身を清めることができます。
  4. 本堂で参拝する:
    • 賽銭箱に静かにお賽銭を入れます。
    • 合掌し、深く一礼してから、仏様への感謝や願いを心の中で伝えます。
    • 最後に合掌したまま一礼します。お寺では基本的に「拍手」はしません。
  5. 山門を出る: 出る際も、振り返って本堂に向かって一礼しましょう。

おみくじは、単なる吉凶を占うだけでなく、自分と向き合い、これからの行動を考えるための貴重な機会を与えてくれます。マナーを守り、心を込めて参拝し、おみくじのメッセージを前向きに受け止めることで、より充実した日々を送るヒントが得られるかもしれませんね。

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