【初心者向け】インスリンポンプの使い方を徹底解説!メリットから装着場所まで、これ1つで安心!
「インスリンポンプ」と聞くと、なんだか難しそう、使い方が複雑そう…と感じていませんか?
針を刺す回数が減ったり、血糖コントロールがしやすくなったりと、多くのメリットがあるインスリンポンプですが、初めて使うときは「どうすればいいの?」と戸惑ってしまう方も少なくありません。
この記事では、インスリンポンプの基本的な使い方や、知っておくべきポイントについて、初心者の方にも分かりやすく解説していきます。これでもう、インスリンポンプの使い方も怖くありません!
1. インスリンポンプって何?まずは基本を知ろう
インスリンポンプは、小型の機械でインスリンを持続的に注入する治療法です。正式には「CSII(持続皮下インスリン注入療法)」と呼ばれます。
【インスリンポンプの仕組み】
基礎インスリン: 24時間少量ずつインスリンを注入し、血糖値の安定を保ちます。
追加インスリン(ボーラス): 食事や運動などのタイミングで、必要な分だけインスリンを追加で注入します。
これによって、何度も注射をする必要がなくなり、より生理的なインスリン分泌に近い状態を作り出すことができます。
2. インスリンポンプの主な構成要素
インスリンポンプは、主に以下の3つの部分で構成されています。
ポンプ本体: インスリンを送り出す機械です。小型なので、ポケットに入れたり、ベルトにつけたりして持ち運びます。メドトロニック社の「ミニメド」シリーズなどが代表的です。
インスリンリザーバー: インスリンを入れておくカートリッジ(容器)です。
インスリン注入セット: ポンプ本体と体を繋ぐチューブと、インスリンを皮下に注入するための細い針(カニューレ)が一体になっています。
3. インスリンポンプの基本的な使い方【ステップ解説】
では、具体的な使い方を見ていきましょう。
ステップ①:注入セットの装着
これが一番のポイントです。
装着場所を決める: お腹、太もも、お尻、腕など、脂肪が適度にある場所を選びます。同じ場所に続けて装着すると皮膚トラブルの原因になるため、毎回少しずつ場所をずらしましょう。
皮膚を消毒する: アルコール綿などで装着する場所をしっかり消毒します。
カニューレを刺す: 注入セットのボタンを押すか、手動でカニューレを皮下に刺します。痛みはほとんど感じない方が多いです。
テープで固定する: カニューレが外れないように、付属のテープでしっかりと固定します。
注入セットは、2〜3日ごとに交換するのが一般的です。
ステップ②:追加インスリン(ボーラス)の注入
食事の時など、血糖値が上がりそうなタイミングでインスリンを追加で注入します。
血糖値を測定する: まずは血糖測定器で現在の血糖値を測ります。
ポンプを操作する: ポンプ本体に、食事の量や現在の血糖値を入力します。
ポンプが自動計算: ポンプが、事前に設定された情報に基づいて、注入すべきインスリンの量を自動で計算してくれます。
ボーラス注入: 計算された量のインスリンが注入されます。
最近の高性能なポンプ(メドトロニック社の780Gなど)は、血糖測定器や持続血糖測定器(CGM)と連携して、自動で追加インスリンを注入してくれる機能を持つものもあります。
4. インスリンポンプのメリット・デメリット
メリット
血糖コントロールが安定する: 基礎インスリンが常に注入されるため、血糖値の変動が少なくなり、低血糖や高血糖のリスクを減らせます。
注射回数が減る: 1日に何度も自己注射をする必要がなくなります。
生活の自由度が上がる: 食事のタイミングや内容に合わせて、細かくインスリン量を調整できます。
デメリット
費用: ポンプ本体や消耗品に費用がかかります。
装着の手間: 2〜3日ごとに注入セットの交換が必要です。
外れないように注意: 激しい運動時やお風呂の際は、外れないように注意する必要があります。
5. まとめ:インスリンポンプはあなたの強い味方!
インスリンポンプは、最初は戸惑うこともあるかもしれませんが、慣れてしまえば日々の血糖コントロールを強力にサポートしてくれる、心強い味方です。
**「どこにつけるか」「追加インスリンはどうするか」**など、具体的な使い方については、必ず主治医や看護師さんと相談しながら、自分に合った方法を見つけていきましょう。
正しく使えば、きっとあなたの生活をより豊かに、そして自由に変えてくれるはずです。