結納品の意味と選び方:知っておきたい結納の基礎知識
「結納って、何から準備すればいいの?」
「結納品に込められた意味って、なんだろう?」
結婚を控えたカップルにとって、結納は少しハードルが高い儀式に感じるかもしれません。昔ながらの形式ばったイメージがあるかもしれませんが、結納は、両家が結びつき、新しい家族が誕生することを祝う、とても大切な儀式です。
この記事では、結納を控えている二人が安心して当日を迎えられるように、結納品に込められた意味や、現代に合わせた選び方をわかりやすく解説します。
1. 結納の基礎知識:結納品の意味と種類
結納は、地域や家庭によって様々な種類や流れがありますが、共通して大切なのは、縁起の良い結納品に込められた「二人の未来を願う」という意味です。
結納品の意味と代表的な9品目
熨斗(のし): 延寿の象徴。長寿を願う意味が込められています。
目録(もくろく): 結納品の種類と数量を記したリストです。
金包(きんぽう):結納金を包むのし袋で、結納で最も重要な品目の一つです。
寿留女(するめ): 噛めば噛むほど味が出ることから、「末永く幸せが続く」意味があります。
子生婦(こんぶ): 「子孫繁栄」の意味が込められています。
勝男武士(かつおぶし): 勝利や力強さを象徴する縁起物です。
友白髪(ともしらが): 「白髪になるまで夫婦円満に」という意味が込められています。
末広(すえひろ): 末広がりの扇子の意味で、二人の未来が栄えることを願います。
家内喜多留(やなぎだる): 酒樽を模したもので、「家内が喜んで留まる」意味があります。
これらの品目は、地域によって品数が異なり、9品目以外に7品目、5品目などがあります。
2. 現代の結納:略式と費用
最近では、正式な結納の形式ではなく、略式で済ませるカップルが増えています。
略式結納の流れと費用
略式結納は、料亭やホテル、レストランで食事をしながら行うことが多く、費用は5万円~10万円程度が相場です。結納品も簡略化し、結納金だけを渡すケースや、結納金の代わりに記念品を贈り合うケースもあります。
結納金の相場は100万円が多いですが、必ずしもこの金額でなくても構いません。「結納金の代わりに新婚旅行の費用に充てる」といったように、柔軟に対応するカップルも増えています。
3. 地域による違い:関西と関東の結納品
結納品の種類や結び方は、地域によって大きく異なります。
関東式:
結納品を男性側、女性側で贈り合う「両家結び」の形式が一般的です。
結納金と結納品を分けるのが特徴です。
関西式:
結納品を男性側が女性側に贈る「男性側からの一方的な結び」が一般的です。
結納金を結納品の一つとして数えるのが特徴です。
4. 結納の準備をスムーズに進めるコツ
結納品は、百貨店や専門のお店で購入することができます。
筆耕: 目録などの文字は、専門家による「筆耕」を依頼することができます。
相談: 不安なことがあれば、まずは両家の親に相談し、お互いの希望をすり合わせることが大切です。
結納は、二人の門出を祝い、両家が結びつきを深める大切な機会です。この記事を参考に、二人にぴったりの結納を準備し、素敵な思い出を作ってくださいね。