トランポリンで酔う(乗り物酔い)原因と対策
「トランポリンをすると、なんだか気持ち悪くなる…」「乗り物酔いみたいに、頭がクラクラする…」
楽しく運動しようとトランポリンを始めたのに、乗り物酔いのような症状が出て、やめてしまった経験はありませんか?実は、トランポリンで酔ってしまう人は少なくありません。
今回は、トランポリンで酔う原因を解説し、その対策方法を具体的にご紹介します。
1. トランポリンで酔う主な原因
トランポリンで乗り物酔いに似た症状が出るのは、私たちの体が**「視覚情報」と「三半規管からの平衡感覚情報」**のズレをうまく処理できないからです。
脳がパニックになる「情報ギャップ」
視覚情報: ジャンプして景色が上下に動く
三半規管からの情報: 体は上下に動いている
この2つの情報が一致しないと、脳が混乱してしまいます。特に、室内で壁や天井といった動かないものを見ながらジャンプすると、体が動いているのに景色が動かないという矛盾した情報が脳に送られます。これにより、自律神経が乱れて、吐き気やめまいといった乗り物酔いの症状が引き起こされるのです。
内耳のリンパ液の乱れ
トランポリンのジャンプは、普段の生活ではあまりしない上下運動です。この特殊な動きが、内耳にある三半規管のリンパ液を激しく揺らし、平衡感覚を司る神経に過剰な刺激を与えます。この過剰な刺激が、脳の嘔吐中枢を刺激し、乗り物酔いの症状を引き起こすことがあります。
2. トランポリン酔いを防ぐための5つの対策
原因がわかれば、対策も立てられます。以下のポイントを試して、トランポリン酔いを克服しましょう。
対策1:慣れるまで短時間から始める
最初から長時間連続してジャンプするのは避けましょう。
1回1分〜3分程度の短い時間から始め、少しずつ体を慣らしていくことが大切です。
体が慣れてきたら、少しずつ時間を延ばしていきましょう。
対策2:遠くの一点を見つめる
ジャンプしている間は、スマホやテレビ画面など動くものを見ないようにしましょう。
窓の外など、できるだけ遠くの動かない景色や、壁の一点を集中して見つめることで、視覚情報と平衡感覚のズレを軽減できます。
対策3:着地は膝のクッションを使う
硬い床に着地するようなジャンプは、三半規管への衝撃が大きくなります。
ジャンプの着地は、膝のクッションを柔らかく使い、衝撃を和らげることを意識しましょう。
対策4:空腹や満腹の状態を避ける
食後すぐや、逆に空腹の状態では、乗り物酔いの症状が出やすくなります。
軽く何かを食べてから、1時間ほど時間を空けてからトランポリンを始めるのがおすすめです。
対策5:乗り物酔い用の酔い止め薬を試す
どうしても症状が出てしまう場合は、市販の乗り物酔い用の酔い止め薬を服用してみるのも一つの手です。
薬を飲むことで、内耳の感覚器の興奮を鎮め、吐き気を抑える効果が期待できます。
まとめ
トランポリンで酔うのは、体が慣れていない上下運動に対して、脳がうまく処理できないことが原因です。
無理に我慢せず、まずは短時間から始め、遠くの一点を見つめるといった基本的な対策を試してみましょう。
トランポリンは、手軽にできる全身運動として、ダイエットや健康維持に非常に効果的です。少しずつ体を慣らしていけば、きっと楽しく続けられるようになるはずです。